「仮想通貨」と聞くとどうしても「危険」というイメージが先行してしまい、興味はあってもなかなか一歩を踏み出すことが出来ない人も多いと思います(´ω`)
確かに仮想通貨には危険な一面があり、買い方、管理の仕方によっては自分の大事な資産を失う可能性があります。
特に投資・投機という世界は「危険な一面」がもたらす影響が大きいので、そこだけに気を取られてしまい「利点」まで気が向かない人も多いかと^^;
しかし、そういった「危険性」「リスク」というのは仮想通貨の一面に過ぎず、きちんと対策を打てば避けることができるのも事実です。
別に「仮想通貨は危険じゃないよ!」とは言いませんが、自分自身でマネジメントできるということをしっかりと分かっていただきたい!(و°ω°)و
この記事では、仮想通貨の危険性やリスクを紹介しながら、それらをしっかりとマネジメントする方法も紹介します。
仮想通貨はこれから更に発展していくデジタル通貨ですので、別に興味は無くても今後何かしらをキッカケに触れる機会が増えてくるはずです。
今のうちに何が危険で何が危険ではないのか?自分の目で確かめられるようになっておきましょう!
もくじ
仮想通貨の「危険」と「リスク」の違いについて
仮想通貨の「危険」と「リスク」は一見同じような意味を持つように思えますが、実は似て非なるものだとボクは思ってます( ・ิω・ิ)
「危険」というのは悪質なユーザーの故意で被害を受けること、「リスク」というのは偶然起こった何か、もしくは自分自身の不手際(自損)によって被害に遭う可能性、というふうに区別できます。
つまり、危険は誰かにもたらされるモノで、リスクは自分自身か偶然の出来事によってもたらされるモノ、と考えてください^^
この記事の中では2つの違いを明確に分けて紹介していきいます。
仮想通貨の何が危険と言われているのか?
さて。まずは「仮想通貨=危険」という漠然とした印象を持っている方に、「仮想通貨の何が危険なのか?」というところを具体的な事例を出して紹介しようと思います^^
ハッキングによる取引所の資金流出
取引所のハッキング(不正アクセス)事件は、「仮想通貨=危険」というイメージを世間に植え付けた代表格ですよね。
この事件について軽く紹介すると、2018年1月26日に国内大手取引所コインチェックが外部からハッキングを受け、コインチェック内で管理されていた仮想通貨NEM(ネム)580億円分が盗まれたという事件です。
主な原因は資金をネットワークに接続された状態の金庫「ホットウォレット」に保管していたという点です。
本来ならば、顧客の資産はネットワークから隔離された場所(コールドウォレット)に保管してハッキング被害は受けないようにしなければならないのですが、コインチェックはそれを怠っていたようです。
副因として「マルチシグ」に対応していなかったというのも挙げられますが、NEMが流出してしまった主な原因は顧客の資産をネットワークで遮断された場所で保管をしていなかった、というのが大部分らしいので、ここでの解説は割愛します。
コインチェックのマルチシグ非対応についてはコチラ様のサイトをご覧ください^^
参考 Multisig(マルチシグ)って何?ビットコインダンジョン2.0
ハッキングは特定の誰かをピンポイントで攻撃する方法ですので、そこまで大金を持っているわけではない個人が狙われる心配はないと思うのですが、取引所が攻撃されると、セキュリティの関係で取引所を利用している全ユーザーの入出金を制限されてしまいます^^;
直接ハッキングの被害を受けるわけではないものの、間接的にでも自分の資産が危険に晒されるのはいい気分はしませんよね。
マルウェアによる情報漏洩
マルウェアというのは、ウイルスとかスパムウェアといった不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウェアやコードの総称です。
PCの内部に入っているデータなら全てが攻撃対象になるのですが、仮想通貨は「デジタル通貨」という特徴を持っていることからマルウェアの攻撃対象になりやすいんです^^;
また、ハッキングはハッカーに目をつけられなければ被害を受けることは無いのですが、マルウェアは不特定多数の人に同時に攻撃できるため、縁もゆかりもない悪意あるユーザーからある日突然攻撃を受ける可能性もあるんです。
ダイレクトメールやフィッシングサイトなど、あらゆる手段を使ってマルウェアを送ろうとしてくるので、ハッキングよりも身近な脅威といえます(`∞´)
「仮想通貨詐欺」に巻き込まれる
これも仮想通貨の印象を悪くした原因ですね。
「買えば絶対儲かるコインがありますよ!」とか「今買わないのは馬鹿だよ!」みたいな事を謳い文句に、知識の乏しいユーザーから大金を巻き上げてトンズラしてしまうという手口です。
他にも、マルチ商法のように「特定の集団から勧誘を受けた」なんてこともあったみたいですし、興味を持っている人に半ば強引にコインを買わせようとする「買い煽り」なんかも一時期メッチャ流行ってましたね。リッ◯ルとかト◯ンが良い例です(´ω`)
行き過ぎたアフィリエイターとか、ヤ◯ザとか、ネット上の詐欺集団なんかがこういった悪質な行為をしていると思われます。
こういった人たちは、ハッカーのように高度な技術テクニックは無いものの、言葉巧みに自分たちの売上に結びつけようとしてきます。ある意味マルウェアのような存在ですね(笑)
危険を避けるためにすべきこと
仮想通貨は取引所の中に入れておかない。
仮想通貨を個人で管理する方法には「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の2種類があります。
インターネットに繋がれている場所に仮想通貨を入れておく(PCの内部、クラウドサーバ)
【コールドウォレット】
インターネットに繋がれていない場所に仮想通貨を入れておく(PCの外部、外付けメモリ)
↑このように分けられるのですが、先に紹介したハッキングやマルウェアのことを考えれば「コールドウォレット」での管理は必須です( ・ิω・ิ)
コールドウォレットにもいくつか種類があって、USBメモリのように簡単に使える「ハードウェアウォレット」、紙幣のような紙で保管する「ペーパーウォレット」があります。
ハードウェアウォレットは値段が10000円近くするのですが、コールドウォレットの中では1番評判が良いです!
ペーパーウォレットは専門のサイトで簡単に作れるのですが、なんせ紙媒体なので少し不安ですね(°ω° )
ウイルス対策ソフトの導入
今どきPCを持っているなら90%以上の人が導入していると思いますが、ウイルス対策ソフトも必須!PCに入れているだけでマルウェアの脅威から守ってくれます。
1万円以内でそこそこのソフトが買えますので、まだ導入していない!という人は必ず導入してください( ・ิω・ิ)
OSのアップデート
OS(オペレーティング・システム)とはPCの脳ミソのことなのですが、これにはもともと設計上の穴(セキュリティーホール)があって、ハッキングやマルウェアというのはこの設計上の穴を狙ってPC内部に侵入してきます。
ですので、PC内部への侵入経路を可能な限り遮断するためにも、設計上の穴を修正した最新版のOSに更新する必要があるのです。
OSのアップデートは基本的に無料ですし、PC内部のデータを脅威から守る為に1番簡単にできる方法なので必ず行いましょう!
詐欺ではない銘柄を選び抜く
詐欺コインで1番多いパターンは、事業の資金調達の為に仮想通貨を発行する「ICO」と呼ばれる銘柄です。
現在、数千ものICO案件がある中で90%は詐欺か実現しない事業だと言われています。
たしかに、そもそも本当に素晴らしい事業ならちゃんと投資家にアピールして出資して貰えばいいだけの話ですからね^^;
ですので、基本的に仮想通貨のICO案件は無視してもいいと思います。
もしどうしても気になる銘柄があるのなら、その銘柄についてレポートを掛けるくらいとことん調べ尽くして購入しましょう!
で、自分の資産を出して購入する詐欺では無い通貨をどう選べば良いかと言うと、仮想通貨の時価総額ランキングで上位20に入っている銘柄を選ぶと良いと思います^^
時価総額が多ければそれだけ多くの人に買われていることの証明ですし、取引量も多いはずなのでまず間違いないといえますからね!
仮想通貨に投資するリスクとはなにか?
仮想通貨の危険について紹介しましたが、ここからは「仮想通貨に投資するリスク」について触れていきます。
ハッキングやマルウェアによる危険はあくまでも誰かの故意で危険に晒されることですが、仮想通貨に投資(投機)する場合は偶発的に危険に晒されてしまう可能性もあって、これを「リスク」と読んでいます。
ここでは、仮想通貨を売買取引する時に何がどのようにリスクになるのか?を紹介します!
仮想通貨の価格が暴騰・暴落する
これが1番のリスクですよね^^;
仮想通貨に限らず、世の中の値段が付いているものは常にこういった「価格破壊」のリスクがあります。株もそうですし、国債、通貨もそうです。
仮想通貨は金融商品としての歴史が浅く、暴騰or暴落の原因がイマイチ分かりづらいので、投資歴の長い人でもなかなか分析しにくいのが難点ですね。
最近ですと、ビットコインのETF申請が米国証券取引委員会(SEC)で不許可となったことが影響して一気に10万円も値下がりしました。
セルフゴックスで資産がゼロに
「セルフゴックス」というのは、2014年に起こったマウントゴックス社の資金流出事件をもじった造語で、自分のもっている通貨を失くしてしまうことを言います。
セルフゴックスしてしまう原因は主に3つ。
2、ウォレットの秘密鍵を無くす
3、コールドウォレットを無くす
↑良くやりがちなのが1と2で、ボクも1を経験済みです(笑)
仮想通貨の取引、管理は全て「文字列」を使うのですが、この文字列を失くしてしまったり間違えてしまうと、そのやり取り自体はおろかそれに使った通貨も全て無くなってしまいます。
例えば、友達に1ビットコインを送金しようとした時、友達のウォレットアドレスを1文字でも間違えると、送金はおろか送ろうとした1ビットコイン(時価70万円相当)もこの世から完全に消え去ってしまうのです。
いわゆる自損事故みたいなモノですね( ・ิω・ิ)
リスクを避ける為にすべきこと
何にいくらまで掛けるのか?明確にする
投資をする時に自分の資産配分を管理する「ポートフォリオ」というモノをご存知でしょうか?仮想通貨業界でもかなり有名になってきているので、中には知っている方もいるかも知れませんね^^
知らない方の為に簡単に紹介すると、例えば資金が10万円あるとして、その全てをビットコインに投資したい人もいるかもいれませんが、大抵はそのうちの何分の一かを投入すると思います(˘ω˘ )
で、この時「ビットコインにいくら投資したのか?」「ソレ以外の銘柄にいくら投資したいのか?」「どのくらい資金に余裕が残っているのか?」というのを把握するために資産配分をグラフ化したものがポートフォリオです。
ポートフォリオで何にどのくらい資金を投入するのか決めて資金を分散しておけば、仮にどれか一つで価格破壊が起こっても傷は浅く済ませることが出来ます。
「分散投資」とも言われる方法ですが、これは投資家の間では定石です。是非皆さんも真似しましょう!
ちなみに。
仮想通貨は基軸通貨のビットコインと同じような値動きをする銘柄が99%なので、仮想通貨同士でポートフォリオを組んでもあまり意味はありません(笑)。資産配分をするなら「仮想通貨+株」とか「仮想通貨+BTCFX」といった組み合わせが良いと思います( ・ิω・ิ)
徹底した分析でギャンブル性を排除する。
仮想通貨を買う時、ツイッターやブログの情報を頼りに雰囲気で判断する人も多いですが、こういった「個人の感覚」で取引をすれば、それはもう投資でも投機でもなんでもない「ギャンブル」になります。まさに丁半博打の世界ですね。
それでも運良く稼げることもあるかもしれませんが、リスクが野放しになったままになってしまうのでいつか「ぎゃふん」と言わされてしまうでしょう(笑)
そこで必要になるのが「テクニカル分析」です!
これは、仮想通貨の値段推移をグラフ化した「チャート」と呼ばれるモノを使って、今の値動きから未来の値動きを仮説立てることを言います。
100%の制度を出すことは不可能ですが、一見ランダムに見える値動きの中から一定のパターンを見つけることで、取引のギャンブル性を減らすと同時にリスクも抑えることができるんです( ・ิω・ิ)
もちろん一朝一夕で身につくものではありませんが、ある程度のテクニカル分析を身に着けられれば「投資初心者」から脱却できるのは間違いないです!
取引に関わるデータは全てバックアップする
仮想通貨の取引に関わる文字列データ「秘密鍵」「アドレス」「パスコード」は、全てバックアップしておきましょう。
USBや外付けハードディスクの中に書類データとしてまとめておけば、万が一PCがクラッシュしても復元できますし、マルウェアやハッキングの脅威からも遠ざけることができます。
「バックアップするだけでは物足りない、、、」という人は、自分の目で管理できるよう秘密鍵を紙面にして金庫とかに入れておくのも有りです。
秘密鍵は基本コピペするのが主流ですが、手入力でも全然問題ありませんので。
それと、ソフトウェアウォレットデータのバックアップもお忘れなく( ・ิω・ิ)
PCが動かなくなれば当然ウォレットも使えなくなります。ウォレットデータをバックしておけばPCを変えたとしても復元できますので、ウォレットの中にある仮想通貨をセルフゴックスの脅威から守るためにも、必ずウォレットデータのバックアップをしてください!
リスクを知りながら何故投資するのか?
これまで仮想通貨の危険性やリスクについて紹介してきましたので、中には「結構面倒臭そうだな…」と思っている人もいると思います(笑)
パソコンのセキュリティ強化、外部ウォレットの用意、ポートフォリオによる資産管理、、、確かに結構面倒くさいですよね^^;
けど、そこまでして投資する価値があるからこそ、皆自分のお金を投じているということもお忘れなく^^
では、なぜそこまでして皆仮想通貨に投資をしているのか?というと、これはあくまでも個人的な意見ですが危険性」「リスク」どちらも自分次第でどうとでもなるからだと思います^^
例えばハッキングやマルウェアは、ぶっちゃけ持っている通貨を全て外部メモリに移し、定期的なOSの更新とウイルス対策をしていれば99%被害は受けません。※一部ウォレットに移せない通貨もあります
仮想通貨の暴騰・暴落リスクだって100%避けることはできなくても、テクニカル分析を駆使し、且つポートフォリオでしっかりと自分の資産を管理していれば、資産が全て一気に無くなるなんてことは絶対に起こりません( ・ิω・ิ)
ちなみに、仮想通貨を取引するときにリスクを下げる方法は他にもたくさんあるんですよ♪
このように、仮想通貨の危険を避けできるだけリスクを抑えて取引する方法はいくらでもあります。で、投資歴が長い人ほどこういったリスクマネジメント能力に長け、安定して資産を増やし続けることができるんです。
まさに「プロの投資家」ってヤツですね^^
まとめると、「投資をしている人はその銘柄の持つ危険性やリスクをどうコントロールすれば良いのか分かっているから投資ができる」といったところです( ・ิω・ิ)
この記事で紹介したリスクマネジメントはこれから投資に携わる方は必ず必要になりますので、この記事を参考にしながらご自身の投資活動に役立ててください!
それでは、今回はこの辺で^^
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