仮想通貨について何かしら調べたことがあるなら「板(いた)」というキーワードを見たことが無いという人はいないと思います。
そのくらい「板」は仮想通貨取引において必要不可欠なモノです。
もしこの記事に出会うまで板の存在を知らなかったとしたら、仮想通貨業界では「こんにちは」並によく使われる用語だということを覚えておいてください^^
ただ。板は見た目から使い方をイメージできるほど分かりやすくは無いです(笑)
「いかにも投資っぽい」見た目をしているので、中には見ただけで抵抗感が出てしまった人もいるのではないでしょうか?w
ボクは始めて見た時「うわっ、、、」って思っちゃいました^^(笑)
この記事では、パッと見難しそうな板の見方や使い方を初心者でもスラスラ理解できるように粉々に噛み砕いて紹介します。
仮想通貨投資を始めるには切っても切り離せない要素になりますので、ぜひ板取引をマスターしていってください。
「板」ってなに?
「板」とは「マッチングサイト」みたいなモノ
いかにも投資っぽい見た目をしている「板」ですが、仕組みは結構シンプルで「マッチングサイト」みたいなモノと考えてみてください^^
「買いたい人」は売りたい人とマッチングするために板に「買い注文」を並べて、それを見た売りたい人が自分の売り注文をマッチさせるという仕組みです。「売りた人」その逆ですね。
板に表示されている単語(用語)の意味と見方
売り板
板の上部に表示されている縦並びの棒グラフは「売り板(うりいた)」と呼ばれ、”持っている通貨を売りたい人”もしくは”空売りをしたい人”が自分たちの注文を並べる場所です。
買い板
板の下部に表示されている縦並びの棒グラフは「買い板(かいいた)」と呼ばれ、”これから新しく通貨を買いたい人”もしくは”空売りをした銘柄を買い戻したい人”が自分たちの注文を並べる場所です。
気配値
注文が入っている値段が表示される場所で、注文が入っていない値段は表示されません。
売り板の気配値には今の値段(時価)よりも高い値段が表示され、買い板の気配値には今の値段よりも低い値段が表示されます。
注文数量
その値段にどのくらいの注文が入っているのか?が表示されています。
同じ値段の注文は全て一括りにされるので、取引され続ける限り常に数字が減ったり増えたりしています。
スプレッド
板には表示されていませんが、売り板の1番安い値段と買い板の1番高い値段に「差」があるのがお分かりいただけると思います。これがスプレッドです。
この買値と売値の差は「売買手数料」とも言われ、取引所の利益になっています。
板を見ると何が分かるの?
板を見て分かることは、基本「どの値段に?」「どのくらいの注文が入っているのか?」この2つです。
自分が通貨を買いたい・売りたいと思った時、取引相手が存在しなければ注文は成立しませんよね?なので、板を見て「自分と取引をしてくれる相手がいるのかどうか?」を確認するんです。
また、売り板と買い板を見比べれば「需要と供給のバランス」を見ることもできます。
仮想通貨は需要と供給で勝ちが大きく変わる金融商品ですので、売りたい人の方が多ければこれから価値が下がる可能性の方が高いですし、逆に買いたい人の方が多ければこれから価値があがる可能性の方が高くなりますԅ(˘ω˘ԅ)
板はどんな目的で見ればいいの?
まずは「自分が注文を出したい値段と数量を受け付けてもらえる(約定する)のか?」を確認する為に見るようにしましょう。
取引量が多い=登録しているユーザーが多い取引所であればまず間違いなく注文は成立するのですが、ユーザーの数が少ない取引所だとたまに受け付けてもらえない場合もあるので。
それと板の情報は更新スピードがめちゃくちゃ早いです(笑)
人気の取引所であれば1秒間に数百〜数千回は取引されるので、1つ注文が入るごとに更新されることを考えるとモノ凄い勢いで板の注文が入れ替わることが簡単に想像できますよねw
なので単に「板を見慣れる」という目的から始めても良いかもいれません。
目的別:板の見方と使い方
今度は目的別に板の見方、使い方をより具体的に紹介していきます。
「買いから始める取引」「売りから始める取引(空売り)」の大きく2つにわけ、その中で更に4つに分類し計8パターンを紹介します。
取引する時はこの中のパターンに必ず当てはまりますので、これから取引を始めるための準備運動のような感覚で読み進めてください^^
買いから始める取引の場合
すぐ買いたい
今より安い値段で買いたい
すぐ売りたい(決済)
今より高い値段で売りたい(決済)
売りから始める取引の場合(空売り)
すぐ売りたい時
今よりも高い値段で売りたい
すぐ買い戻したい(決済)
今よりも安い値段で買い戻したい(決済)
「今すぐ」と「後で」の違いについて
板取引の注文には「今すぐ買う・売る」という注文と、「後で買う・売る」という注文の2種類があります。
「今すぐ」の注文方法は成行注文(なりゆきちゅうもん)、「後で」の注文方法は指値注文(さしねちゅうもん)とそれぞれ呼ばれています。
指値注文は予め注文をだしておくというスタイルから「予約注文」と呼ばれることもあります。
どちらも一長一短なのでどちらが良いとことはないのですが、個人的にはある程度値動きの分析ができるようになってくると指値注文を多様することの方が多いです。
指値注文の使い方にについては、下記の記事を参考にしてください^^
BTCFXを10倍楽にする秘訣!指値・逆指値注文の特徴と使い方を解説^^
板の取引手数料は「注文の出し方」で変わる
仮想通貨取引所では取引方法を「Maker(メイカー)」と「Taker(テイカー)」の2つに区分しています。
取引所の公式HPを見ると分かると思うのですが、取引に掛かる手数料はMaker・Takerで違うので、無駄なお金を使わないように両者の違いをしっかりと把握しておきましょう^^
板に注文を並べる「maker」の手数料
Makerとは「板に注文を並べる取引」のことで指値注文が該当します。「後で」注文する場合はすべてMakerになるということですね^^
そしてMakerは取引手数料無料の取引所が多いです。もしくはごく僅かな手数料のみで済ませることができます。
主要な取引所のMaker手数料一覧 | |
---|---|
bitflyer | 無料(maker、taker区分なし) |
Zaif | 無料 |
GMOコイン | 無料 |
bitbank | 無料 |
DMMビットコイン | 無料 |
Bitforex | 無料 |
BitMEX | -0.03%〜-0.05% |
Binance | 0.1% |
板の注文を消費する「taker」の手数料
Takerとは「板の注文を消費する(受け付ける)注文」のことで成行注文が該当します。「今すぐ」注文する場合はすべてTakerになるということですね^^
Takerは取引手数料無料の取引所は少なく、Makerと比べても割高になっている取引所がほとんどです。
主要な取引所のMaker手数料一覧 | |
---|---|
bitflyer | 無料(maker、taker区分なし) |
Zaif | 無料 |
GMOコイン | 無料 |
bitbank | 無料 |
DMMビットコイン | 無料 |
Bitforex | 0.05% |
BitMEX | 0%〜0.25% |
Binance | 0.1% |
知って得する板の上手な使い方!
板の利点は「どの値段にどのくらいの注文が入っているのか?」がわかるところにあります。
そして、この利点を最大限に活かせるのは取引の時だけではありません。
値動きを分析する「テクニカル分析」と板を併用することで、その利点をさらに伸ばすことができるんです。
テクニカル分析と併用して取引の制度を高める!
テクニカル分析とは、通貨の値動きをグラフ化するチャートと呼ばれるモノを使って、一見ランダムに見える値動きの中から一定のパターンとか法則を見つける方法のことです。
投資の世界では広く知られた分析方法で投資家・投機家ならば90%は実戦しています。
ただ、チャートを使った分析ですと「過去にこういった値動きをしていた」という過去形の分析になってしまい、これからどうなるのか?今はどうなのか?というところまでどうしても突き詰めることが出来ないという弱点があります。
しかし、リアルタイムでどのくらいの注文が入れられているのかが分かる「板」を見れば、その弱点を限りなく克服することができるんです!
つまり、テクニカル分析で過去にどのように動いていたのかを分析し、今どの値段にどのくらいの注文が入っているのかを板で見ることで、未来の値動きを仮説立てる時の確度を上げることができるということです(و °ω°)و
取引所の注文画面にはテクニカル分析に使うチャートと板が一緒に表示されているので、この方法を実戦して取引の確度を上げてください!
それでは、今回はこの辺で。
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